ゴーストボーイ

blue sky

反応できないから、どんな音楽を流してもいい、というわけではないのです。以下は「ゴーストボーイ」こと、マーティンの実話。

12歳で、植物状態のようになったマーティン。本人いわく、16歳頃の時、だんだんと周囲の環境に気づき始め、19歳頃からは、はっきりと周りの様子がわかっていた。

スタッフは、毎日のように「バーニー」(音楽を交えた幼児向けのテレビ番組)をつけて、マーティンは、何時間もそのテレビの前に座らせられたの事。

彼が25歳の時、あるスタッフがマーティンの反応に気づき、そこからコミュニケーションの向上や、機能回復を目的とした介入が行われるようになった。

「バーニーは見れないし、その音楽も全くだめ。」と、マーティンはコンピューターを通して感情を伝える。同じ曲を何度も何度も、選択なしに聞かされ、信じられない程の苦痛を体験したマーティン。

そしてこの経験は、今、彼にとってトラウマになっている(「バーニーのフラッシュバックや悪夢を体験する。」)こちらが、マーティンの英語の記事です。彼のウェブサイトもあります。

反応できない方、皆が周囲の様子に気づいている訳でないとしても、注意して音楽やその他の刺激を与える事が、やはり大切ですね。実際、昏睡状態や植物状態の患者さんと働く音楽療法士は、世界中にたくさんいます。

参考文献:

‘Ghost boy’ Martin Pistorius Gives First American Television Interview: http://www.aol.com/article/2015/01/29/ghost-boy-martin-pistorius-gives-first-american-television-int/21136713/

植物状態:http://merckmanual.jp/mmpej/sec16/ch212/ch212b.html

「ラスト・ソング」は、人生について考えさせられる本

Last song

「ラスト・ソング」の中に登場する人々は、色々な事情、 病気をもち、それぞれのチャレンジを目の前にしています。私も、佐藤さんと同じような職場で働いているので、この本を読みながら、自分の過去の患者さんを思い出しました。皆、個性的でニーズも異なり、まさしく十人十色。患者さん本人、家族の方、スタッフが、患者さんに何が大切かを一緒に考え、最後まで共に歩んでいく、それがホスピスケアなのです。

100人いれば、100通りの人生の締めくくり方があると思います。生まれたからには、避けられない「死」。「ラスト・ソング」は、死に直面している方の実話を通して、生きる事の意味、はかなさ、素晴らしさを教えてくれます。また、この本は『自分にとって本当に何が大切か?』という事を、考えさせてくれるのではないでしょうか。

目標は「音楽の奇跡」の裏側を説明&シェアする事

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明けましておめでとうございます。やっと、今年の目標が決まりました。それは…..「音楽の奇跡」の裏側を、皆さんにわかりやすく、ブログで紹介していく事です。昨年は、ドキュメンタリー『パーソナル・ソング』も日本で公開されるなど、「音楽」と「奇跡」が結びついたツイッターや、サイトをよく見かけました。

アメリカで『パーソナル・ソング』のYouTube宣伝が始まった時も、何人かの知り合いが「この音楽と認知症のドキュメンタリーの宣伝見た?すごいよ。」とメールしてくれました。その宣伝を見て、真っ先に私の事を考えて、わざわざメールをくれた方々には、とても感謝しています。

ところで、私は音楽療法士として、12年近く働いています。世間が言う、いわゆる「音楽の奇跡」のようなものを1日平均3回ぐらい目撃します(笑)。また、私だけでなく、他の音楽療法士も、同じような事を、毎日経験している事でしょう。

(自称)音楽療法マニアの自分としては、「音楽の奇跡」のからくりを皆さんとシェアする事に、使命感を感じています!それでは、今年もよろしくお願いいたします。