伴奏ではない!神経学的音楽療法

久々のブログ更新です。まず、以下のビデオをご覧下さい(歩行リハビリを行っている患者さんの前で、(神経学的)音楽療法士が後ろ向きに歩きながら、オートハープを弾き、歌を歌っているシーンがあります)。

音楽療法士の役目は?

音楽療法士は患者さんの歩行に合わせて、それを「伴奏」しているのではありません。その反対です。音楽が、歩行を「引っ張る」役目をしているのです。

その「引っ張る」事とは、エントレインメント(同調)の効果によっておこります。強いビートのある音楽が流れている時、私たちの指、足、頭などが、自然にビートに合わせて動く事も、エントレインメントの一つです。

この効果は、神経学的障がいをもっている方のリハビリに有効です。神経学的障がい(パーキンソン病、脳卒中、自閉症など)は、私たちに備わっている、体内リズムに影響を与えるので、外からリズムを与える事が大切なのです。

音楽療法士は、各患者さんの歩行スピードを計算し(または、理学療法士さんが情報提供)、一人一人に合った速さの音楽、またはリズムを使います。ここで、はっきりとしたビートを与える事が重要です。その結果、患者さんの体が、自然にビートと同調しようとするので、歩行が安定し、歩く過程を助けます。

その後は、神経学的音楽療法の手順に従い、速さを少しずつ調節し(殆どの場合、スピードを増す)、最後には音楽を使わないで歩行訓練を行います。