音楽療法は特定の人&場合にしか効果が無い?

音楽療法に適していない方、もちろんいらっしゃいます。

しかしそれは、どの療法、治療でも似たような事です。

抗がん剤や心理療法、全てが皆に効いたら、この世に病気は存在しないでしょう。

音楽療法もそうなのです。

対象者の病気の種類や進行の過程など、様々な事がセラピーに影響を与えます。

例えば、音楽療法は認知症患者の暴言、徘徊、苛立ちに効果があります。

しかし、その行動が急に病理的な理由(尿路感染症など)で起こった場合、音楽療法はあまり効きません(私の経験から)。

このようなケースでは、もちろん、その行動の原因となったものを発見し、治療する事がもっとも大切です。

また、失語症であっても、神経学的音楽療法に適している種類と、そうでないものがあります(過去の研究結果によると)。

音楽療法は、全ての人、病気、ネガティブな行動に効かなくてもよいのです。

それでも十分、適切な対象者の役に立っています。

ご意見、ご感想、お待ちしております。

ココナッツウォーターで水分補給

いつも水を持ち歩いていますが、最近はココナッツウォーターにはまっています。

水分補給に最適で、声の調子もなかなか良いです。

”声”と言えば、脱水状態、睡眠不足、疲れている時、その影響はすぐ”声”にでます。

音楽療法士にとって、”声”は仕事で使うものであり、本当に大切なもの。

自分の出来る範囲で健康管理を行う事は、質の高い音楽療法を提供する事につながります。

では、今日も良い一日を!

アルツハイマー協会日本語サイト

今日は、アルツハイマー協会の日本語サイト(ここをクリックしてください)を紹介したいと思います。

その中でも、インタラクティブ 脳のツアー は、アルツハイマー病と脳の関係を解り易く説明し、この病気がどのように進行するのかを、絵や写真で表しています。

またアルツハイマー病は、家族、介護者に強い影響を与えるので(家族の者を認識しないなど)、その方々をサポートするページもあります。

昨年、私はこのアルツハイマー協会が主催する、アルツハイマーウォーク(Alzheimer’s Walk)に参加させて頂きました。

このイベントの目的は、アルツハイマー病研究のための資金を集めるという事で、参加者のほとんどは、家族をアルツハイマー病で亡くされた方、老人福祉施設で働いている方でした。

カンザスシティーでも、かなりの寄付金を集める事ができたようです。

人生を振り返った時、何を思う?

このまま音楽療法士として仕事を続けるか、大学に戻るか(修士課程、博士課程など)、悩んでいる方もいらっしゃると思います。

資金、時間、家族の事を考慮しなければなりませんし、また進学の為に、引っ越しをしなければならないなど、たくさん考える事はあります。

また、音楽療法士であっても、”他の分野を勉強してみたい”と思っている方もいらっしゃるでしょう。

後悔しない人生なんて、存在しないのかもしれませんが、私は人生を振り返った時、”____をやっておけばよかった” 言いたくありません(特に、そのチャンスがあったのに)。

人それぞれ、大切なものやゴールは異り、価値観も様々です。

あなただったら、空欄に何の言葉を入れますか?

音楽療法論文の過程で習う事

論文を書く事は、忍耐力、継続力を必要としますね。

”良い論文”を完成させる事がもちろん目標ですが、その過程で習う色々な事が、とても大切だと実感しています。

例えば、多くのリサーチや本を読み、それらを自分の論文の資料として使う。

この過程が知らぬ間に、自分が行う音楽療法の為にもなり、専門性を増す手助けにもなっていると思います。

私の論文は認知症に関係しているので、音楽療法関連だけでなく、認知症全般の資料も多く読みました(と言うより、読まなければなりませんでした。)。

知らない事がたくさんあるのだなーと、再度、痛感。

論文を書いている(特に学生の) 皆さん、その経験は、必ず将来役に立ちます!

一歩一歩、前進!

ホスピス音楽療法士&出会い

ホスピスの患者さんの家族に、”私の父/母の葬式で、歌って下さい” と頼まれる度に、とても謙虚な気持ちになる。

自分が歌ったり、弾いたりする音楽が、時には患者さんにとって、人生最後の音楽。。。

私も一秒、一秒を大切にし、精一杯、自分の仕事を行うように心掛けている。

お葬式では、患者さんに対する敬意と、その方に出会えた感謝の気持ちを込めて、心から音楽を弾く。

やっぱり、音楽療法士になってよかったな。。。

音楽療法:楽器を衛生的に保つ事

私の職場では、患者さんの使った楽器やiPadは、ホスピスで指定された殺菌効果のあるシートで拭く事が原則となっています。

できるだけ衛生的な環境を作り、病気や菌が、楽器などを通して広まらないようにする為です。

その理由で、あまり殺菌シートで拭けないような楽器は使いません。

また、自分の手の殺菌も頻繁に行わなければならないので、いつも”殺菌ジェル”をキーチェーンに付け、持ち歩いています。

やはり、衛生第一!

認知症:バリデーション法 vs リアリティーオリエンテーション法

バリデーション法とは、基本的に、認知症を持っている方に共感したり、間違いを指摘せずその方の主観的な現実を受け入れる事。なぜなら、その患者さんの思い込んでいる事は、その方にとっては”現実”だからです。

例えば、Cさんがだいぶ昔に亡くなった母親の事を、今でも生きているように話す。バリデーション法では、”Cさん、あなたのお母さんは、だいぶ前に死んでしまったのよ” などと言わず、Cさんの話の流れに合わせ、お母さんの話をします。

リアリティーオリエンテーション法(見当意識の訓練)は、”本当の現実”を基に、話をする事。例えば、Cさんが、今日は月曜日なのに、火曜日と思っていたら、”今日は月曜日ですよ”と言う。

このように、バリデーション法とリアリティーオリエンテーション法は、全く異なったアプローチなのです。認知症が原因で、ホスピスに来られる方は、既に後期の認知症を持っているので、バリデーション法を使います。しかし、初期の認知症を持っている方には、リアリティーオリエンテーション法が適切だと思います。