アルツハイマー型認知症:ゆっくり返事をする時間を与える事が大切

先月、アルツハイマー協会主催のセミナーに参加しました。一番印象に残った事は、アルツハイマーを持った方は、誰かが話しかけた後、返答するのにとても時間がかかる、という事です。もちろん私を含め、多くの人がこの事を知っていましたが、そのセミナーによると、長い時には1分30秒後ぐらいに、アルツハイマー病の患者さんが返答をする、という事でした。それ以来、私も、患者さんに返答する時間を十分に与えるよう、心掛けています。その結果、本当に患者さんは、5秒、10秒してから、返答をするケースがとても多いと感じました。返答をする十分な時間を与えず、何度も続けて問いかけると、その度に、脳の”情報処理機能”が振り出しに戻るそうです。それなので、焦らず、ゆっくり返事をする時間を与える事が大切です。ご意見、ご感想、お待ちしています。

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音楽療法とiPad

最近、音楽療法士の中でも、iPad を使う人が増えてきました。iPad で本当に色々な事ができるので、私もかなり気に入っています。以前は念のため、幾つか楽譜を持ち歩いていましたが、今はiPad上で、歌詞やギターのコードを見る事ができます。また、とても良いアプリがあるので(iPadでギター、ドラム、キーボードが弾けるなど)、最近は、重い楽器を持ち歩かなくてもよくなりました。もちろん、iPad上で弾く楽器は、本物の楽器には優りませんが、計量のiPad なら、いつもベットに居る患者さんでも、気軽に音楽に参加する事ができます。

また、ホスピスによっては、患者さんのカルテをコンピューター化し、iPad を使って、スタッフが患者さんの情報を見たり、記録をしたりする事ができます。ところで、私 はカラケン(http://www.tridentcase.com/case/apple/ipad/ipad2.html )というiPadケースを使用しています。このケースは、患者さんが触った後、殺菌シートで拭く事ができるので、とても衛生的なのです。皆さんはiPad を仕事で使いますか?

介護をされている方へ

認知症や、その他の病気を持ったご家族の、介護をしている方には、本当に頭が下がります。毎日24時間の介護は、肉体的、そして精神的な疲労も、積もりやすい事だと思います。それなので、短い時間あっても、息抜きや気分転換をする事が大切です。信頼できる家族、または知り合いの方に頼んで、少しの間、介護している方をみてもらい、自分の時間を作るよう心掛けてください。少しの時間でも散歩をしたり、買い物をしたり、友達と話をしたり、趣味を楽しんだりするだけでも、スカっとするものです。

認知症:音楽療法アセスメント

私は、認知症を持っている方の為の音楽療法アセスメント(初回に行う調査)を実施する際、幾つか決まった質問をします。”あなたのお名前は?” ”(あなたの住んでいる)ここの施設の名前は?” ”今日の日付は?” です。これは対象者の見当識の状態を調べる事を目的とし、重要なので行います。

ほとんどの方は自分の名前は覚えていますが、施設の名前と日付は覚えていないことが多いです。また、これらの質問の答えが解らなく、気を悪くされたり、苛立ったりするする方もいらっしゃいます(特に、初期ー中期の認知症を持っている方で答が解らなかった場合、”自分が覚えているべき答えを覚えていない” という自己認識があるからです。)その理由で、私はこれらの質問をあまりしたくはないのですが、必要事項なのでしかたありません。皆さんの経験はどうですか?

音楽療法士:時間の使い方

音楽療法士または音楽療法の学生さんにとって、一番大変な事は、時間の分配だと思います。新しい曲の練習、音楽療法テクニックの勉強、幾つか楽器を練習する事(例:ピアノとギター)、リサーチなどを読む事、セッション記録、音楽以外の分野の知識の習得(医学、心理学、行動分析学、統計学)など、限りか無い。それなので、上手く時間を分配し、要領良く時間を過ごさなければなりません。

特に、新しい曲や楽器の練習は、(個人差もあるが)時間がかかったりするもの。そういう時は、制限時間を決めて行うと(例えば、30分ピアノの練習、30分ギターの練習をするなど)、集中力が増し、けっこう短い時間で目標を達成できるものです。また私は、朝、仕事に行く準備をしている時、習う必要のある曲をスマートフォーンで聴きます。三回ぐらい聴いて、だいたいその曲を弾いたり、歌ったりできる事を目標にしています。皆さんはどんな工夫をされていますか?

音楽療法士:どうやって楽器を選ぶか(その2)

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昨日のブログの続きです。ヤイリギター、私はこのギターに出会った時”これだ!”と思いました。もちろん私は、オーダーメードを頼むようなお金はありませんが、今自分の持っているヤイリギターを手にした時、このギターは私の声と合うなと思いました。相性はバッチリ、そして自分の使用目的(ホスピス音楽療法)にとても適していると感じました。皆さんも、自分に合った楽器に出会えるといいですね。

音楽療法士:どうやって楽器を選ぶ?

いよいよ週末です!ところで音楽療法士または学生の皆さんは、どうやって自分の使う楽器を選びますか?私は、ピアノ、ギター、アメリカンインディアンのフルート、そしてオートハープを弾きますが、楽器選びにはいつも気をつけています。人と人の間に相性があるように、楽器と弾き手の間にも相性があると思うからです。

例えば、私がアメリカンインディアンのフルートを選んだ時も、”これだ!”と思うフルートと、”これは向いてないな”とフルートがありました。ピアノやギターを購入した時もそうでした。それなので、楽器のメーカーやブランドにあまりこだわらず、自分の直感と耳を信じて、楽器を選んではどうでしょうか?きっと、あなたに合った楽器が見つかると思います。そして、相性の良い楽器と弾き手が奏でる音楽は、音楽療法の対象者にも良い影響をもたらすと思います。

音楽療法=認知症の予防?

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インターネットで音楽療法と認知症を一緒に検索してみると、”音楽療法を使って認知症の予防!”といったような、題名をたくさん目にします。では、音楽療法で認知症を防げるのでしょうか??????

私はできるだけ多くの論文やリサーチを読むよう心掛けていますが、今現在、私の知っている限りでは、音楽療法またはその他の療法で認知症を防ぐ事はできません(”防ぐ”という事は、”認知症にならない”と言う事です。)。音楽療法は、初期の認知症の進行状態を、遅らせる可能性があると思います(でも今の段階では、”可能性”です。もちろん、”進行を遅らせる”と”予防”は全く違う意味ですよね。)。

しかし音楽療法は、色々な面で認知症の方に効果的です(回想法の役に立つ、人とのふれあいを促すなど)。それなので、音楽療法は認知症をもっている方にとても適切です。ただ、”認知症の予防”に関しては、これからもっと科学的、そして質の高い音楽療法のリサーチが行われる事を望んでいます。また私もその一人の研究者として、老人医療に長く関わっていければなーと思っているこの頃です。

 

アルツハイマーの顔

”アルツハイマーの顔”という写真と記事が、ニューヨークタイムスのブログに載っていました(下のサイトを開いて、写真の下にある番号をクリックして下さい。)。アルツハイマー病を持った方の様々な表情を見る事ができます。

http://well.blogs.nytimes.com/2012/04/23/the-faces-of-alzheimers/

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